福祉の仕事は介護だけじゃない。社会福祉士・精神保健福祉士という相談支援の仕事
2026年06月18日
「福祉の仕事に興味はあるけれど、“介護”以外の仕事ってあるの?」
そう感じている方は、実は少なくありません。
福祉という言葉から、高齢者施設での介助や身体介護をイメージする人は多いでしょう。
もちろん介護は大切な福祉の仕事の一つです。
しかし福祉の世界には、それ以外にも、
“人と社会をつなぐ”さまざまな支援の仕事があります。
たとえば――
- 病院で、退院後の生活を一緒に考える
- 障がいのある方の就労を支える
- 学校で子どもや家庭の相談に乗る
- 地域で孤立している方を支援する
- 生活に困っている人を制度につなぐ
そんな“相談支援”を専門に行う国家資格が、
「社会福祉士」と「精神保健福祉士」です。
今回の記事では、
「福祉=介護」というイメージだけでは見えてこない、
福祉の仕事の広がりと、相談支援という働き方についてご紹介します。
「福祉=介護しか知らなかった」そこから始まった一歩
専任教員 中村賢治先生
社会福祉士養成科(通学)
専任教員 中村賢治先生
社会福祉士養成科(通学)の専任教員である中村賢治先生も、最初から福祉の仕事を目指していたわけではありませんでした。
転職やこれからの働き方を考える中で出会ったのが、「社会福祉士」という国家資格。
当時のことを、こう振り返ります。
「福祉といえば、“介護”。その程度しか分かっていませんでした」
異業種で働いていた中村先生は、
「これまでの経験や性格を活かして、自分でも役に立てるかもしれない」
そう感じ、福祉業界への転身を決意したそうです。
しかし、実際に学び始めると、
福祉の仕事は単純ではないことを知ります。
地域。
家族。
生活。
仕事。
医療。
さまざまな要素が複雑に関わり合う中で、
「その人らしく生きること」を支えていく――。
それが、社会福祉士や精神保健福祉士という仕事でした。
社会福祉士とは?「生活」と「社会」をつなぐ専門職
社会福祉士は、
生活の中で困りごとを抱える人の相談に乗り、
必要な制度や支援につなぐ国家資格です。
支援対象は、高齢者だけではありません。
- 子ども
- 障がいのある方
- 生活困窮者
- 病院の患者さん
- その家族
など、地域で暮らす人たちを支えています。
たとえば病院では、
「退院後、自宅で生活できるだろうか」
「介護サービスは必要?」
「お金や住まいは大丈夫?」
といった相談を受けることがあります。
また行政では、
福祉制度の案内や生活相談、
地域支援などに関わることもあります。
つまり社会福祉士は、
“生活を支える専門職”なのです。
精神保健福祉士とは?“こころ”の支援を行う仕事
精神保健福祉士は、
精神的な不調や精神障がいのある方を支援する国家資格です。
近年では、
- うつ病
- 発達障害
- 適応障害
- 不安障害
- 依存症
など、“こころ”に関する課題への支援の必要性が高まっています。
精神保健福祉士は、
病院・地域・就労支援・学校などで、
「地域でどう生活していくか」
「働くことをどう支えるか」
「家族とどう関わるか」
を一緒に考えていく仕事です。
「熱意だけでは届かない支援」がある
異業種から福祉業界へ転職し、
現在は就労移行支援事業所で働く卒業生の方は、
こう語っています。
「支援の仕事は自分に向いていると感じていました。でも、一歩進んだと思ったら二歩も三歩も後退してしまう。そんな毎日でした」
利用者さんを支えたい。
役に立ちたい。
その思いだけでは、
支援がうまくいかないこともある。
「熱意だけで支援していたけれど、本当にそれで良かったのか分からなくなったんです」
そうした葛藤から、
「根拠を持って支援したい」
という思いで、学び直しを決意したそうです。
福祉の仕事は、
“正解を与える仕事”ではありません。
その人が、「どのように生活したいのか」。
どんな支援が、その人らしい生活につながるのか。
寄り添い、一緒に進んでいく仕事です。
その人の人生に関わるからこそ、
知識と実践力の両方が求められます。
福祉の仕事は「介護」だけではない
「福祉=介護」というイメージを持っている人は多いですが、
実際にはさまざまな働き方があります。
| 分野 | 主な仕事内容 | 就業場所の例 |
|---|---|---|
| 病院 | 退院支援・生活相談 | 病院の地域連携室 |
| 行政 | 福祉制度・地域支援 | 市役所 |
| 障がい福祉 | 就労・生活支援 | 就労支援センター |
| 児童福祉 | 子どもや家庭の相談支援 | 教育委員会 |
| 地域支援 | 孤立防止・居場所づくり | 社会福祉協議会 |
| 高齢者福祉 | 介護・生活支援 | 高齢者施設 |
社会福祉士・精神保健福祉士は、
“人”と“社会”をつなぐ役割を担っています。
30代・40代から学び直す人も増えている
フチガミ医療福祉専門学校では、
30〜40代の学生も多く学んでいます。
前職もさまざまです。
- 営業職
- 接客業
- 医療関係
- 一般企業
- 子育て後の再就職
など、異業種から福祉を目指す人も少なくありません。
その理由の一つが、
“人生経験が活きる仕事”だからです。
相手の話を聞く力。
人と関わる力。
社会経験。
これまで積み重ねてきた経験が、
そのまま支援に生かされることもあります。
「通学だからこそ学べたこと」がある
中村先生は、
養成校で“通学”を選んだ理由について、こう語っています。
「現場で必要な“考え方”や“人との向き合い方”を学びたかったんです」
知識だけではなく、
実際の支援現場で必要になる視点。
利用者さんとの関わり方。
チームで支援する考え方。
制度だけでは解決できない現実。
そうした“現場感”を、
先生や仲間との学びの中で深めていったそうです。
また、卒業後に壁にぶつかったとき、
恩師に相談できたことも大きかったといいます。
「卒業してからも支えてもらえた。本当に通学で良かったと思いました」
国家資格は、“支援を続ける力”になる
社会福祉士・精神保健福祉士は国家資格です。
資格を取得することで、
- 相談支援職へのキャリアアップ
- 病院や行政への就職
- 支援できる範囲の広がり
- 専門職としての信頼
など、将来の選択肢も広がります。
フチガミ医療福祉専門学校の学習サポート
- 国家試験のための3大講義(てらにし塾、国家試験対策講義、直接集中講義)
- 充実した設備(通学はもちろん、通信課程の方も教室を自習室として利用できます)
- 頼れる講師陣(現場に精通した、社会福祉士や精神保健福祉士が教員です。)
福祉の仕事は、「人と社会をつなぐ仕事」
福祉の仕事は、
誰かを一方的に助ける仕事ではありません。
人と制度をつなぎ、
人と地域をつなぎ、
孤立を防ぎ、
その人らしい生活を支えていく仕事です。
介護だけではない。
施設だけではない。
福祉には、
さまざまな働き方があります。
もし今、
「人と関わる仕事がしたい」
「誰かの力になれる仕事に興味がある」
「新しいキャリアを考えている」
そんな気持ちがあるなら、
社会福祉士・精神保健福祉士という道を、
ぜひ知ってみてください。
福祉の仕事や資格について、まずは相談してみませんか?
フチガミ医療福祉専門学校では、
社会福祉士・精神保健福祉士を目指す方向けに、
オープンキャンパスや個別相談を実施しています。
「自分に向いている?」
「働きながら学べる?」
「異業種からでも大丈夫?」
そんな不安や疑問も、
まずは気軽に相談してみてください。
あなたのこれまでの経験が、
誰かを支える力になるかもしれません。