Column

コラム

なぜ精神保健福祉士を目指すのか。先生が語る、資格との出会いと現場のやりがい

2026年06月23日

Column 02
富岡先生がインタビューを受けながら話している風景

「精神保健福祉士」という仕事を、初めて聞いたという方もいるかもしれません。

近年、うつ病や発達障がい、ひきこもり、不安障害など、“こころ”に関する悩みは、決して特別なものではなくなってきています。

一方で、

「誰に相談したらいいか分からない」
「地域で孤立してしまう」
「退院後の生活に不安がある」

など、支援を必要としている人が多くいるのも現実です。

そうした中で、精神障がいのある方や、そのご家族、地域社会をつなぐ専門職として活躍しているのが「精神保健福祉士」です。

今回は、精神保健福祉士として現場経験を積み、現在はフチガミ医療福祉専門学校で学生たちを指導している富岡先生の言葉を通して、精神保健福祉士という仕事の魅力をご紹介します。

「支援がまだ十分ではない」そう感じたことが始まりだった

精神保健福祉士が相談支援をしている柔らかい雰囲気の写真

富岡先生が精神保健福祉士という仕事に関心を持ったのは、福祉の仕事について知っていく中で、精神障がいのある方々の現状や支援体制について触れたことがきっかけだったそうです。

「福祉の仕事に関心を持つ中で、精神保健福祉士という資格や、精神障がいのある方々の現状について知りました。」
「支援体制がまだ十分とは言えない現状に触れ、この分野には今後さらに支援の広がりが必要だと感じました。」

精神疾患や精神障がいは、外からは見えにくいことも多く、周囲の理解を得られずに苦しんでいる方も少なくありません。

また、医療だけでは解決できない問題もあります。

退院後の生活。
地域とのつながり。
仕事。
家族関係。
孤立。

そうした“生活そのもの”を支える必要性を感じたことが、精神保健福祉士を目指す大きなきっかけになったといいます。

「だからこそ、発展途上であるこの領域に自ら関わり、自分に何ができるのかを考えながら、精神障がいのある方々の支援に携わりたいと思いました。」

なぜ「国家資格」を目指したのか

精神保健福祉士を目指して学ぶ学生のイメージ

精神保健福祉士は国家資格です。

富岡先生は、福祉業界で働きたいという思いを持つようになった中で、精神保健福祉士という資格を知ったそうです。

「将来の仕事について考える中で、福祉業界で働きたいという思いを持つようになりました。」
「その過程で精神保健福祉士という国家資格や、精神障がいのある方々の現状を知り、この分野で支援に携わりたいという思いが強まりました。」

福祉の仕事は、“気持ち”だけでは続けられない場面もあります。

制度。
法律。
医療。
地域連携。
支援技術。

専門的な知識が必要になる場面も多く、適切な支援を行うためには、学び続ける姿勢が欠かせません。

「専門的な支援を行うためには国家資格の取得が不可欠であると考え、精神保健福祉士の国家資格取得を目指しました。」

国家資格を取得することは、単なる肩書きではなく、“支援を続けていくための土台”でもあるのかもしれません。

「理想と現実」の間で葛藤することもある

男性と女性の支援員がPCを見ながら支援のケース会議をしている後ろ姿

精神保健福祉士の仕事は、決して順調なことばかりではありません。

富岡先生は、現場で働く中で“理想と現実の間で葛藤することも多い”と話します。

「精神保健福祉士の魅力は、様々な人と出会い、支え合いながら働ける点にあると考えています。」
「仕事の中で困難に直面することもありますが、支援における連携や研修を通して多くの方と関わることで、励まされ、乗り越える力を得ることができます。」

支援の現場では、“これが正解”と言い切れないことも少なくありません。

支援したい気持ちはあっても、思うように変化が見えないこともある。

「精神障がいのある方への支援では、理想と現実の間で葛藤することもあります。」

それでも、当事者や支援者とともに、
「こうなったらいい」
という未来を語り合いながら進んでいくことに、大きなやりがいを感じているそうです。

「当事者や支援者とともに“こうなったらいい”という思いを共有し、未来について語り合えることに大きなやりがいを感じています。」

“関わり続けること”で少しずつ変化が生まれる

地域支援・外出支援・寄り添う支援風景などの自然な写真

富岡先生は、これまで多くの患者さんや利用者さんと関わってきました。

その中でも、特に印象に残っている出来事について、こう話します。

「衛生環境も悪く、物が散乱した自宅で孤立していた方との関わりや、長期入院後に地域生活を始めた方との買い物支援、引きこもりがちな青年と外出の機会を共にした経験など、印象に残る出来事は数多くあります。」

精神保健福祉士の支援は、短期間で劇的な変化が起こるとは限りません。

むしろ、“関わり続けること”そのものが大切になる場面も多いそうです。

「これらの支援に共通しているのは、決して最初から順調に進むものではないということです。」
相手の気持ち。
生活環境。
家族関係。
地域とのつながり。

さまざまな背景がある中で、少しずつ信頼関係を築きながら支援を続けていきます。

「それでも関わりを続け、ともに悩み考えながら行動する中で、少しずつ変化が生まれていきます。」

その過程に寄り添えたことは、自分自身にとっても大きな学びであり、精神保健福祉士としてのやりがいを強く感じた経験だったそうです。

精神保健福祉士は、“人とのつながり”を支える仕事

相談支援を通して人とのつながりを支えるイメージ写真

精神保健福祉士という仕事には、専門知識だけではなく、“人との関わり方”がとても重要になります。

富岡先生は、これから精神保健福祉士を目指す人へ、こうメッセージを送ります。

「精神保健福祉士には専門的な知識や技術に加え、人に寄り添い、ともに悩み考え続ける“かかわり”の姿勢が何より大切な視点だと考えています。」

支援する相手は、当事者だけではありません。

ご家族。
支援者。
地域社会。

さまざまな人との“つながり”を大切にしながら、支援を続けていく仕事です。

「当事者だけでなく、ご家族や関係者、地域社会との“つながり”を大切にしながら、信頼され、必要とされる存在になってくれたら嬉しいです。」

同じ志を持つ仲間が増えることが、より良い支援につながる

グループワークや学生同士が話している写真

精神保健福祉士は、一人で完結する仕事ではありません。

多職種と連携し、支援者同士で支え合いながら、より良い支援を目指していく仕事です。

だからこそ富岡先生は、“同じ志を持つ仲間”が増えていくことを願っていると言います。

「同じ志を持つ仲間が増えていくことが、ひいてはクライアントの為になるのだと信じています。」

国家資格取得後も、

学び続けること。
現場で経験を積み重ねること。
人と向き合い続けること。

そうした積み重ねが、支援の質を高め、より良い社会につながっていくのかもしれません。

「よりよい支援が当事者に、家族に、そして社会に広がっていくことを願っています。」

福祉の仕事は、「誰かの人生に寄り添う仕事」

学校の授業風景や先生と学生が話している写真

精神保健福祉士の仕事は、単に問題を解決する仕事ではありません。

その人が、
地域の中で、
その人らしく生きていくために、
一緒に悩み、考え、支えていく仕事です。

もし今、

「人と関わる仕事がしたい」
「誰かの支えになれる仕事に興味がある」
「福祉の仕事についてもっと知りたい」

そんな思いがあるなら、精神保健福祉士という道を、ぜひ知ってみてください。

福祉の仕事や学び方について、気軽に相談してみませんか?

オープンキャンパスや個別相談のイメージ

フチガミ医療福祉専門学校では、精神保健福祉士を目指す方に向けたオープンキャンパスや個別相談も行っています。

まずは、福祉の仕事や学び方について、気軽に相談してみませんか?

●入学のご相談・お問合せ●
フリーダイヤル0120-449-419
トップ